椎名作品Q&A 過去ログ

No. 1084 Re: おキヌが一人で除霊していいの?

Iholi : 04/08/06(Fri) 12:19

 解放さん、どうもです。

>  ところが、おキヌはまだGS資格取得試験を受けていません。当然、GS資格を取得しているはずがありません。それなのに、美神の除霊の「お手伝い」ならまだしも、あるいは資格を持っている横島が傍に付いているならまだしも、「美神が(横島も)一切手を出さない(現場に来てもいない)」状態で、ショットガンを乱射する妖怪の除霊なんか一人で除霊していいんでしょうか? 何か事故が起きたら、美神は責任を取れるんでしょうか?

 うむ、確かに仮免許が無ければ運転の練習すらできませ
んよね。しかも資格者(一種3年以上/二種/教習指導員)
を同席させないとは言語道断です。ですから除霊の場合で
も資格者が現場に居合わせない状態と云うのは関係する法
規の実態が不明であるとは謂え、法的な問題が発生する可
能性は充分に有るでしょうね。
 ただ、キヌ自身が特殊な経歴を持ち、助手としても高い
実績を持っている点は考慮に足ると想います。無理やり自
動車に例えるならば、およそ300年間ほど意志の有る自
動車をやっていたような存在が運転手になったようなもの
です(我ながら妙な例え)。しかも同年代ではトップ・ク
ラスの実力を発揮し、令子たちの補助要員としても欠かせ
ぬ存在です。令子はそこを評価したのではないでしょうか。
 それに何だかんだ謂ってもキヌは令子の虎の児です。万
一の時には指導者としての相応かつ当然の責任を取る覚悟
は有ったでしょうね。ま、それ故の可愛い子には旅をさせ
る心境も有ったのではないでしょうか。

>  横島も(話は横で聞いていたのに)、なんでおキヌに付いていてあげないんでしょうかねェ?

 ま、お約束としては忠夫もこっそり見守っていた(が、
フォロウしそこねた)と云う展開が有りそうですよね。も
しも『賢者の贈り物!!』が続き物だったのなら、そう云っ
た描写が入っていたかもしれません。
 と云う訳で以下、『賢者の贈り物』B面(妄想)。例え
ばこんなドラマが展開していたのでは?

@観覧車の傍の植え込み
「美神さんに今日は学校に行けって言われてたけど……やっぱり
不安だよ。おキヌちゃん大丈夫かなあ。」
『早いことおねがいしますよ!』
『はいっ!! 私も一家心中がかかってますから!!』
『……シンジュウ?』
『あ、いえいえっ!! こっちの話ですから、気にしないでください。』
『はあ。』
「あ〜あ、あんなにはりきっちゃってさ。気張り過ぎてテンパらなきゃいいんだけどな。(←自分の事は棚上げして先輩の余裕)」
 がさがさ。
「ん、係員さん登場か? やばい、このままじゃ不審人物として然るべき所へ送られてしまうかも!……えへへ、いや〜、こっちの方に帽子が飛ばされちゃって、それを探しにこんなところに入り込んだんスよ。あの帽子はどこへいったんでせうね……って、その似合わない野球帽にサングラスは美神さ」
「しい〜〜〜〜っ!! 黙んなさいよ!! 気付かれちゃうでしょ!」
「……すみません。」
『クリスマスなんか―――ッ!! クリスマスなんかなあああ――――ッ!!』
「あれ、美神さん、そう云えば確か今日は忙しくてこっちの仕事に手が回らないって、言ってなかったですか?」
「うっ。あ、あたしはたまたま、たて込んでた用事が早く終わったから……ってちょっと、そーゆーあんたこそこんな所で何油売ってるのよ。今日は学校にいっときなさいってあれほど口酸っぱくして言っといたでしょ!」
「うぐっ。いや、ですから、そのですねぇ。やっぱりおキヌちゃん心配じゃないスか。だからまあ、その、ついつい……。」
『うるせえ――ッ!! おまえなんかに日本にいるハロウィン妖怪の気持ちがわかるかーッ!!』
「……はは〜〜ん。なるほどなるほど、そう云う事デスカ。」
「な、何よ。そのイヤラシい笑い方は。」
「何やかんや言って美神さんも心配になって来ちゃったんでしょ。しかも、その足元に散乱しているコーヒーの缶から察するに……。」
 ピロロロッ。
「どうせ用事なんてのも嘘で、実は結構早い時間からここに詰めてたんじゃないスか? ね?」
「こ、この缶は初めっからここに在ったのよっ! それに無免許の助手が不手際をしでかしてもフォロウできるように、資格者が待機するなんて全然珍しくはないじゃないの!」
「ま〜たまたそんな。それだったらもっと堂々とついてあげてもいいじゃないスか。まあそれが美神さんのキャラじゃないのも解りますけどね……あ、ひょっとしてアレっスか。俺にあんなに学校いけって言ってたのも、こっそりおキヌちゃんのバックアップをしていたのがバレないようにする為に……。」
「そ、そんなんじゃ、ないわよ……。」
「あれあれ照れちゃって。美神さんも可愛い所が有るんスね〜〜。」
「……カワイイ?、……っていきなり何を言い出すか横島―――ッ?」
「ぐふっ! 美神さん、そこ、そこはヒトとして殴ってはいけない所では……。」
「黙んなさいっ! 何でワタシがあんたに可愛い呼ばわりされなきゃなんないのよっ! この、丁稚の分際でっ!」
 うおーん。
『どーせオリなんか――――ッ!!』
 ドンッ。
「いたたたたっ。だからって……だからってソコは、ソコはもうこれ以上は、あああああっ!」
『クケーッ』
 ドン!!
 ズガッ。
「キャラじゃないとか、酸き勝手ぬかして、うるさいっ、うるさいっ、うるさいっ!」
『このッ…!! わからずや―――ッ!!』
 ズビュン!!
「ぐふう……って、あれ……?」
「これって、ひょっとして?」
「おわっちゃったみたいっスね、全部。」
「……とっととズラかるわよ。」
「……はひ。」

参考:『GS美神』第12話「厄珍堂にご用心!?」(原作の
「サイキック・パワー売ります!!」に令子の世話焼き要素
が加わったお話。)


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