TITLE:生物兵器の名前(『(有)椎名百貨店』「ポケットナイト」シリーズ)
DATE, TIME:1997/07/06 7:25:13
Name:鱸UKT

いずれも刀鍛冶の名で、当然「銘」でもある。

「ムラマサ」
 伊勢国村正(いせのくに むらまさ)。伊勢(現在の三重県の一部)は桑名の住人。
 その作刀に見られる年紀は、文亀(1501〜1504)ついで永正(1504〜1521)であるが、それよりも古調な
 ものがあり、室町時代(1334〜1573)を通して同名三代くらいはあると考えられている。
 相州正宗(そうしゅう まさむね;鎌倉後期)の弟子との俗説があるが、これは誤りであるらしい。
 村正の作刀と徳川家とには浅からぬ関係があり、不吉な事が重なっている。
 その為徳川家及び譜代はこれを禁忌とし、逆に徳川恩顧の士は好んだ。
 また、幕末に於いては勤王倒幕の志士にもてはらされた為、村正の値が急騰し、偽物も多く作られた。
 
「ヨシカネ」
 吉包(よしかね)。
 古備前派(元歴(1184)以前の備前(現在の岡山県の一部)の刀工。実質は平安中期から鎌倉初期)と
 備前一文字派に同銘がある。

「ナガミツ」
 長船長光(おさふね ながみつ)。初代は、備前長船派の祖である長船光忠(みつただ)の子。
 備前国長船村は吉井川の河口近くに位置した。鎌倉中期から起こり、室町時代には西国における一大軍事
 工業地帯となり、天正(1573〜1592;安土・桃山期)の頃までに数百人もの刀鍛冶が居住。
 長光については、文永(1264〜)・弘安・正応(〜1293)年紀のものが初代、永仁(1293〜)・正安(〜
 1302)年紀が二代と考えられている。
 その作には、名物「大般若(だいはんにゃ)長光」、名物「津田遠江(つだとおとうみ)長光」がある。
 
参考文献:『日本の刀剣』佐藤貫一・著/至文堂


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