mandragora。一応実在する植物である。ナス科だそうで、
ヒヨスチンとスコポラミンという猛毒のアルカロイドを含む。
催眠剤、吐剤として用いられ、外科手術にも使われた。
マンドラゴラの根は二股に分かれ、これがあたか人間の下半身のように
見えるため、この植物は半分人間半分植物で引き抜かれるときに
金きり声をあげる云々・・・という伝説が生じたらしい。
この迷信については、極楽大作戦で紹介されている通りである。
（ただし、大きなマンドラゴラが走るというあたりは極楽オリジナルと思われる）
ちなみに実在でない、いわゆる魔法植物としてのマンドラゴラだが、
１６世紀の木版画に描かれたマンドラゴラを見ると、その根は
人間そっくりで、男女の別間である。魔法植物としてのマンドラゴラは、
ほとんどすべての魔術的な処方に使うことができると信じられ、
それゆえ貴重なものとされたらしい。また、薬草として使う以外にも、
お金もうけのためのまじないのアイテムとしても効果があるという。