「かんな」

  1. 「たまご」風キー設定
  2. FreeBSD に特化した話

「たまご」風キー設定

私が初めて unix 上で触れた日本語入力インターフェースは「 たまご」でした。その後「 かんな」を使うようになったの ですが、「たまご」にあって「かんな」にないもののうちどうしても欲しいも のがひとつありました。

「たまご」では、ローマ字かな変換の時点で、

z に続けて、「ローマ字として成立しない」文字を入力すると、各種記号が簡 単に入力できる
という機能があって、私はこれを愛用していたのですが、残念ながら「かんな」 で標準的に用意されているローマ字かな変換テーブルではそういう動作はして くれません。

そこで、そのようなローマ字かな変換テーブル を用意してみました。上述した点以外にも「たまご」と同様の動作をする よう多少微調整しましたので、「たまご」から「かんな」への乗り換えを検討 している方にも有用かと思います。

------->[2009, 12/26] egg.ctd.bz2(3000byte)

[2009, 12/26] 以前のバージョンは、 ~ に続けてスペースを打ったときの動作がおかしかったので、 修正しました。

《使い方》

適当なディレクトリに置いて
% bunzip2 egg.ctd.bz2
で圧縮を解除し、
% mkromdic egg.ctd
とやると egg.kp ができます(かんなのバージョンによっては、 egg.cbp というファイル名になります。その場合は、以後 egg.kp と書いてある部分は egg.cbp に読み替え てください。また、システムによっては、 % mkromdic -traditional egg.ctd のよう に、-traditionalオプションを与える必要があるかもしれません) 。これをホームディレクトリに置き、~/.canna (※注)
(setq romkana-table "egg.kp")
という行を付け加えましょう。すでに ~/.canna(setq romkana-table ...) という行がある場合は、その行をコメントにしてから上 の行を書き加えます。

注:
ホームディレクトリに .canna がないときは、「かんな」のシ ステムディレクトリ(/usr/local/canna/lib/usr/local/lib/canna など)にある default.canna~/.canna にコピーして用いる。

システム管理者の場合は、上のようにするかわりに、egg.kp を「かんな」の標準サーチディレクトリ (/usr/local/canna/lib/dic/usr/local/lib/canna/dicなど)に置き、 default.canna を直接書き換えてしまった方がいいかもしれま せん。

FreeBSD に特化した話

日本語マニュアル

「かんな」のコマンド類のオンラインマニュアルは、日本語版と英語版の 両方が用意されています。しかし、FreeBSD の標準の man コマン ドは日本語マニュアルに対応していないため、ports では英語版マニュアルを 使うよう修正が入っています。

ところが、英語版のマニュアルは内容がやや古く、適切ではありません。 幸い、日本のユーザーの尽力によって、日本語対応版の man であ る jman が ports・package として提供されているので、それを 入れましょう。

とは言っても、現状では、日本語マニュアルでさえ内容が 古くて現状では正しくない部分があったりするのですが。

追記: 2002年10月にかんなプロ ジェクトからリリースされた Canna 3.6 以降では、標準で日本語版と英 語版両方のマニュアルがインストールされるようになりました。なお、内容は、 一部更新されたもののまだ古い記述が残っていたりすることがあるのでご注意 ください。


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井汲 景太 <ikumikeita@jcom.home.ne.jp.NOSPAM.>(迷惑メールお断り)
最終更新日: 2020年11月19日